Advanced Cross vCenter vMotion の紹介
先日vSphere 7.0U1c がリリースされたが、そこで非常に強力なAdvanced Cross vCenter vMotion という機能がサポートされた。
https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/rn/vsphere-vcenter-server-70u1c-release-notes.html
単純に言ってしまえば拡張リンクモードの必要ないCross vCenter vMotion で、vCenter Server 間の仮想マシンの移行を非常に簡単に実行できるようになった。この機能のもう1 つの強みとしてバージョンが異なっていても実行できるため(従来のCross vCenter vMotion でもそうだったが)、古い環境からのホストのマイグレーションなど、さまざまなユースケースが考えられる(と言っても流石に5.x から移行することはできないが)1。
理解するには見て触った方が早いということで、さっそく私も試してみた。
#とりあえず雑にスクショを張り付けただけだが、とにかくシンプルであることは伝えたい。
移行には2 通りあって、移行元がvCenter Server 7.0U1c 以降の場合は仮想マシンを選択して移行できる。

移行元がvCenter Server 7.0U1c のバージョン未満で、Advanced Cross vCenter vMotion をサポートしていない場合、移行先のvCenter Server 7.0U1c 以降のホストを右クリックして、新しく追加されたImport VMs から移行する(上記スライド参照)。
その他、現時点で公開されている情報は下記の通り。細かい要件などに関するドキュメントはまだ公開されていない。
https://core.vmware.com/resource/introducing-advanced-cross-vcenter-server-vmotion-capability
なんにせよ、しれっと追加され、派手さはないものの、今後様々なユースケースで利用されると思われるとても強力な機能である。スゴイ。